つぼたろうのおすすめ商品一覧
FP

FP資格は意味がある?

tubamekun

FP資格は本当に意味がある?就職には弱いけれど、人生の教養として最強?


1. FP資格は「就職・転職に強い」わけではない

まず現実からお話ししましょう。
FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を取っても、それだけで就職・転職が有利になるわけではありません。

銀行・保険・不動産といった金融系の企業では多少評価されるケースもありますが、
「FP資格を持っているから採用する」という企業はほとんど存在しません。

特に未経験から金融業界を目指す場合、FP資格は“知識があることの証明”にはなっても、実務スキルや営業力の証明にはならないのが現実です。
つまり、資格は「入口」にはなっても「切符」にはならない、ということですね。


2. 難易度は高くない。だからこそ評価も限定的

FP資格のもう一つの特徴は、難易度が比較的低いこと。

3級は誰でも受験でき、基本的に独学でも数週間あれば合格可能。
2級も少し勉強すれば十分到達できます。

確かに「誰でも取れる資格」というのは良い点でもありますが、
裏を返せば**「持っている人が多い=希少価値が低い」**ということになります。

企業から見れば、「FP2級を持っている」だけで突出した評価を得るのは難しいのが現実です。
もし「資格を武器に転職市場で戦いたい」なら、宅建、社労士、簿記1級、税理士などの方が圧倒的に市場価値は高いです。


3. FPの知識を“仕事で使う機会”は実は少ない

FPの学習内容は幅広く、「ライフプラン・保険・投資・税金・不動産・相続」などを横断的にカバーします。
しかし実務の現場では、FPの知識をそのまま使う機会は意外と少ないです。

たとえば保険会社の営業なら「保険商品」の知識が中心で、投資や税金までは扱いません。
不動産業なら「住宅ローン」には詳しくなりますが、相続や金融商品には踏み込まない。

つまり、FPは“広く浅く”の知識であって、“深く専門的”ではないのです。
業務上の武器としては中途半端になりがち、というのが正直なところです。


4. 収入が上がるわけではない。むしろコストがかかる。

FP資格を取ることで直接的に収入がアップすることはありません。

たとえ資格手当がついたとしても、月に数千円~1万円程度。
勉強時間や受験料、教材費を考えると、費用対効果はあまり良くないとも言えます。

また、AFP・CFPといった上位資格になると、年会費や研修コストも発生します。
資格を維持するだけで毎年お金がかかるという点は、意外と見落とされがちです。

つまり、FP資格は“お金を稼ぐ資格”というより、“お金をかけて学ぶ資格”なのです。


5. FPには「独占業務」がないという現実

税理士なら税務申告、社会保険労務士なら労務手続き、公認会計士なら監査業務といった独占業務があります。
しかしFPには、それが一切ありません。

つまり、FP資格がないとできない仕事は存在しないのです。
これは資格としての立ち位置を考えるうえで非常に重要なポイントです。

FPは「お金の相談を受ける」ことができますが、税務申告や具体的な投資アドバイスなどは法的に制限されています。
結果として、“アドバイス業”に進みたい人にはちょっと物足りない資格かもしれません。


6. それでもFP資格をおすすめしたい理由

ここまで読むと、「じゃあ、取る意味ないじゃん」と思うかもしれません。
でも、実はここからが本題です。

FP資格の本当の価値は、“お金の教養”を体系的に学べる点にあります。

多くの人は、保険・税金・投資・住宅・年金といった人生に欠かせない知識を、学校で学ぶ機会がありません。
FPの勉強をすると、「なぜ税金が引かれるのか」「どんな保険が必要か」「老後にいくら必要か」といった、
“生きるうえで絶対に知っておくべきお金の仕組み”が一気に理解できるようになります。

この点において、FP資格は**人生を豊かにする「お金の教養資格」**として非常に優秀なのです。


7. FP資格の真の価値は「知っているか知らないか」

資格の紙切れとしての価値ではなく、
「知識を持つこと」そのものが人生に大きな影響を与えます。

例えば、

  • 住宅ローンの組み方を少し知っているだけで、何百万円も差が出る。
  • 投資信託の仕組みを理解していれば、無駄な手数料を払わずに済む。
  • 相続税の基本を知っていれば、家族のトラブルを未然に防げる。

こうした具体的な効果を考えると、FP資格の勉強は“コスパが悪い”どころか、長期的には最高の自己投資と言えます。


まとめ:FP資格は「稼ぐ資格」ではなく「賢く生きる資格」

FP資格は、就職に強いわけでも、収入がすぐ上がるわけでもありません。
独占業務もなく、仕事で直接使うシーンも少ない。

でもそれでもなお、学ぶ価値は十分にあります。
なぜなら、それは**“お金に支配されない生き方を学ぶ資格”**だからです。

もし「何か資格を取りたい」「人生の土台を整えたい」と思っているなら、
FP資格は“キャリアの武器”ではなく、“人生を豊かにする知恵”として、最適な一歩になるでしょう

ここまで読んでいただきありがとうございました!

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
ABOUT ME
つぼたろう
つぼたろう
「なんでもできる」を目指す大学生
みんなで勉強できる場所を作りたいと思いブログを始めました。TOEIC・FP・簿記・本紹介・勉強モチベを中心に日々の学びをゆるっとシェアしています。
記事URLをコピーしました